青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

時間に迷う(20040423underconstruction)

時計はどこ?
手首をあげて見ても、腕に時計はなかった。重さを感じないので、気がついていたが確かめるまでは希望だった。

見回しても、時計といえるようなものは見あたらない。太陽はその日の頂点から落ち始めてどれくらい経ったろう。空が赤みを帯び始めれば、夜になったときのことを決めていないと。でも、その時までには時間はありそうだが、どれくらいでその時が来るのか、それが知りたかった。
どうなっているの?
自分に呟いてもどうにもならない。

声にならない呟きには意味はない。

焦る気持ちがはやり出す。
あわてたらおしまい。あっという間に時間を失ってしまう。
「チェス」
空に向かって呼んでみたが反応がない。歯を食いしばる。
声は届いているのだろうか。それとも、問いかける相手がいないのか。不安になる。


幼い日々を思い出せば思い出すほど、


焦るな。焦ったら負けだから。