曇。
『東電OL殺人事件』を読み終える。そこに闇があるのは理解できるが、その正体がなんなのか、迷路を前に佇んでいるようだった。被害者である彼女自身がわたしを惹きつける闇なのだ。しかし、その先を知る必要はない、本はそう語っているように思える。
わたしは娼婦としてではない、人としての彼女とすれ違ってみたかったと思う。でもそれは欺瞞だ。
- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 文庫
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