晴れ。
15:30 『東京島』を読み終える。帯の「孤島には、31人の男とたった1人の女」からは想像できない物語だった。『OUT』の作者ということで短いかなと思ったが、十分読み応えがあり楽しめた。主人公清子のしたたかさには女を感じさせるが、ワタナベの存在はむしろこの物語の軸と化しているように感じる。
最終章だけ、語りが子供(少年少女)のせいかなんと話にほのぼのとしているというか、重い現実からパッと光が射してくるような気がするのはおそらく気のせい。
今年出版で映画化されるが、今夏と帯にある。(※その後、新聞記事によると画面が綺麗過ぎるらしかった。)
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: 文庫
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