青空が落ちてくる。

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朝日新聞(4月12日)の記事で面白かったのは、ビョークの上海公演での言動だったのだけれど、


ボブ・ディラン中国当局からの検閲はデタラメ、圧力もなし2011年5月19日 07時57分(BARKS)



先日、ボブ・ディランの中国公演において、「中国当局は曲を検閲するのを条件に彼の公演開催を許可したといわれており、「The Times They Are A-Changin(時代は変わる)」や「Blowin' In The Wind(風に吹かれて)」など政治色の濃い曲は歌われなかった。」との報道を行なったが、先日、ディラン本人が自身のサイトbobdylan.comでコメントを発表した。



それによると、報道内容と事実には大きな隔たりがあるようだ。下記はレーベルの協力により本人音発言を翻訳したものだ。じっくりと、ディラン本人の主張に耳を傾けて欲しい。



   ◆   ◆   ◆



5月13日、わたしのファンとわたしの音楽を聴いてくれる人たちへ。


一年前からさまざまなことが言われてきた中国の公演について、ここでいくつかの点を明確にしておきたい。まず、中国政府が公演を許可しなかったという事実はない。中国政府による公演禁止の話は、一年前、日本と韓国の公演のあとわたしを中国に招聘しようとしていた中国側のプロモーターが捏造したものだ。このプロモーターは、わたしたちが何の合意もしないうちに、チケットを印刷したり、一部の人たちにわたしの中国公演を約束したりしていたものと思われる。当時、こちらとしては中国公演をする気はまったくなく、この話がつぶれたとき、中国側のプロモーターは自分の面子を立てるため、中国政府がわたしの演奏を禁止しているという発表をして難局を逃れるしかなかったのだろう。あのとき公式な問い合わせをするという手間をかけてくれる人がいたなら、中国当局はいっさいを関知していなかったことが明らかになっていたはずだ。



今年、わたしたちは別のプロモーターのもとで中国公演をおこなった。『モージョー』誌は、コンサートに来たのはほとんどが中国に住んでいる外国人で、空席も多かったと報じた。それは事実でない。実際にコンサートに行った人にあたってみれば、そこにいたのはほとんどが中国の若い人々であったとわかるだろう。中国在住の外国人は少なかった。そういう人たちは、北京でなく香港に多かった。北京では1万3千席のうち1万2千席が売れ、残りは施設の子供たちに配られた。ただし中国のメディアは、わたしを60年代の生きた象徴と書き立てて、さまざまなところでわたしの写真をジョーン・バエズチェ・ゲバラジャック・ケルアックアレン・ギンズバーグと並べた。コンサートに来たのは、おそらくそうした名前を知りもしない若い人たちだった。そして彼らは、わたしの最近の4、5枚のアルバムからの歌に熱狂的に反応した。実際にその場にいた人に訊けばわかる。とても若い人たちで、わたしの昔の歌など知るはずもないのだと感じた。



検閲については、中国政府は事前に、コンサートで演奏予定の曲名を訊いてきた。きちんと答えることなどできるはずもないので、こちらは過去3カ月のセットリストを提出した。たとえ検閲がおこなわれたとしても、禁止された曲や歌詞の一部があったとしても、わたしは何も聞かされず、コンサートでは演奏しようと思った曲はすべて演奏した。



周知のように、わたしについて書かれた本が大量に存在するし、これからも数多くの本が出版されるようだ。だから、わたしに会ったことがある人、わたしの声を聞いたことがある人、わたしの姿を見かけたことがあるだけの人でもいい、そうした人たち全員に自分で本を書くように呼びかけたい。そのなかからすばらしい本が生まれる可能性もある。



   ◆   ◆   ◆



ディラン70歳の誕生日に合わせ、2011年5月25日には1963年の貴重なライヴ盤がリリースとなる。



ボブ・ディラン・イン・コンサート:ブランダイス・ユニヴァーシティ1963』
2011年5月25日発売
SICP-3157 ¥1,995(税込)


まだ寝る前だった。届いたメールはミサキからだった。