青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

一枚の写真

ちょっとどころじゃない、ぼけぼけだ。それでもぼくは、彼のノルマンディーの写真の前で立ち止まってしまう。それはあの時そこに居なければ捉えられなかった画、そこにいた彼にしか描けなかった景色なのだろう。彼がそこにいなければ、誰も見ることができなかったかもしれない景色。あの時何が起こっていたのか、その一枚が全てではないかもしれないけれど、感じられるような気がする。クリアな戦争映画の画面よりも、リアルに伝わってくる。これが、1944年6月6日の現場なのだと。
優れた機械でも思考を持った人間にはなれない。せいぜい、優秀な道具だろう。感性はぼくにある。感覚を養い、彼のような画を録りたいと思った。