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敵のケチャップ調達停止へ 米マックが元ライバルのハインツCEO転職で
産経新聞 10月29日(火)11時44分配信
【ワシントン=柿内公輔】敵から塩ならぬケチャップは受け取れない?−。米マクドナルドが、米食品大手ハインツから約40年間に渡って続けてきたトマトケチャップの調達を取りやめることが、28日までに分かった。ハインツがマクドナルドの競合相手から経営トップを引き抜いたことに反発したため。
ハインツは今年6月、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社に買収された。改革を進めるハインツは新たな最高経営責任者(CEO)に、マクドナルドのライバルの米バーガーキングのCEOだったベルナルド・ヒース氏を招へい。ところが、ヒース氏がハインツ移籍後もバーガーキングで副会長にとどまることに、マクドナルドがカチンときた。
マクドナルドは「ハインツの経営陣が交代したため、他社からの供給に切り替える」との声明を発表。現時点でもハインツ以外からケチャップを調達しているが、ハインツとの契約を一切打ち切る方針だ。
ハインツは1876年にトマトケチャップを発売した老舗。マクドナルドでもハンバーガーやフライドポテトに欠かせない調味料だった。