豚バラと白菜鍋
世界を変えるとは、どういうことなんだろう。それはたぶん、わたしが豊かになるということとは違う気がする。世の中が整然と機能していく、美しさを見たい、そういうものを望んでいるのかもしれない。わたしは神か、王にになりたいのか。
夢はなに?
彼女はたぶん、そう聞いた。
世界を変えること、ぼくはそう答えた。でも、変えることがなんなのか、変えることの意味が、その時のぼくには解っていなかった。ロックンロールに惹かれていく中で、自分がその渦の中にいるような気にでもなっていたのかもしれない。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: 文庫
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コミュニケーションについて、
意見を言えない、自分の言葉を持たない、自分の世界でしか生きていない、どこからが外の世界なのか、考える自分、それを他人に伝える自分、それを見る自分、理解されると感じる自分、自分の言葉を理解する他人を見る自分、
わたしには彼の言う、言葉が理解できない。
わたしはそれを捉えようと、聞き耳を立てているのに、