青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

カレーライス


憧れが嫉妬に代わると、自分の努力を見失う。ノートは、張り詰めた気持ちを萎えさせる。死人は、ただの狂言回しのよう。誰も得るものがなかったと言ったら、怒られるだろう。登場人物の誰もが、この裁判で成長したように書かれている。彼は誰かを殺したくて、それでも誰でも、うまくいかなくて、失望したか失敗したか、死人に、誰もが過大評価して狼狽えていただけなんだ、その現実に愕然とする。事の大きさの加減が実感できない。おそらく、実の兄の宏之が一番現実的に受け止められたのかもしれない。現実ではありえないだろう裁判、見方によってはファンタジーと言えると思う。
書下ろし付録で、あの杉村さんに会えたのは、嬉しかった。元気にやっているようで、


長く途切れの少ない文章に流される、マラソン読書に疲れる。けど、部分的には何度も読み返した。しばらく、まったりした物語に浸りたい。


わたしは、あの頃、あの子が怖かったけど、母にも恐れを感じていた。どう接していいのか解らなかったから。父は爆弾のようなものだった。わたしが何をすれば爆発するのか、些細なことだったのだろうけど、今でもわからない。わたしの想像では及ばない、それでも子供を持てば見える世界なのかもしれない。