鰤
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無差別連続殺人鬼の話だと思っていたのだけれど、ずいぶんと違っていて、戦後という時代の中で、人を求めながら、殺める、騙すことでしか生きられなかった、切なく、ずる賢い知性を取り巻く、人間ドラマだった。
父親を否定する男は、自分の血が残ることを望まない。だから、愛する女であっても、自分の種を孕んでしまったら殺すしかなかった。ロマンチ過ぎるだろうか。
日経から気になった記事の引用(英離脱・残留ともEU試練、仏思想家ジャック・アタリ氏)
「今後20年にわたって自国を厳しく管理する計画を持つことだ。短期間では重要なことは何もできない。野心を持つべきだ。私は日本社会がつくる『2030年の日本』という本を読みたい。将来の計画がなければ、どこにも進みようがないし、国民を不安に陥れる」
「ペダルをこぎ続けるには信念と人材、進むべき方向を持たねばならない。進むべき方向は、防衛・安全保障面のさらなる統合だと思う。欧州が直面する難民危機や(ウクライナ問題など)防衛上の課題に対応するためだ。米国は今後もアジア太平洋に関心を向けるだろう。欧州は自らの防衛に責任を持ち、中東に目配りできる体制を整える必要がある」
――欧州は政治的、経済的に「強すぎるドイツ」が際立っています。
「ドイツが強すぎるのではなく、他国が弱すぎるのだ。ドイツ は多くの弱点も抱える。例えば、日本も同じだが、人口問題はドイツの未来にとって非常に危険だ。金融システムの健全性も良くない。一見するとドイツはうまくいっているようだが、今後10〜15年でフランスとドイツが置き換わる可能性がある。このためにはもちろんフランスが財政支出をより厳しく管理することが必要だ」
――日本など第三者が学ぶべき教訓は。
「今後20年にわたって自国を厳しく管理する計画を持つことだ。短期間では重要なことは何もできない。野心を持つべきだ。私は日本社会がつくる『2030年の日本』という本を読みたい。将来の計画がなければ、どこにも進みようがないし、国民を不安に陥れる」