青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

きしめん

模倣犯に対する考察、わたしが映画化するなら、本編とスピンオフを並べてみるか、
本を振り返る。
この物語に明確な主人公は存在しない。主な登場人物は何人も登場するけれど、全体を支配することはピースさえ不可能だった。章ごとの中心、というか要の人物を挙げてみる。
第一章、有馬義男、武上悦郎、
第二章、栗橋浩美(+寿美子)、高井和明(+由美子)、
第三章、高井由美子(+綱川浩一)、前畑滋子、塚田真一、樋口めぐみ、
その他、押さえておきたい人々、前畑昭二、ピース(綱川浩一)、篠崎隆一、武上法子、塚田真一、水野久美、嘉浦舞衣、天谷聖美、、
高井は、二度殺されていることになる。
※三章は、高井由美子が、前畑茂子と組んで、綱川浩一を追い詰める、という流れに替えたい。バックグラウンドで、ビースのお母さんと本人の話を挟むようにする。
オープニングは別荘の発掘、出てくる死体の数々、その中に天谷聖美がいる。別荘の持ち主、現在の主はその息子、綱川浩一に辿りつく。

たぶん、ピースは綱川浩一になる必要はなかった。綱川浩一になることで、彼はゲームマスターの地位を放棄していた。自分が監督で、主演だった栗橋浩美を失ったことで、変な欲が出てきたのだろう。解らないでもない。
彼は彼女、この物語の作者に誘き出された。
彼女は言う、わたしの演出を楽しんでくれたかな、君はあんまり、期待したほどでじゃなかった。栗橋はともかく、高井君の頑張りで物語は盛り上がったよ。



怒り DVD 通常版

怒り DVD 通常版

『怒り』WOWOWの録画を観る。雰囲気にのまれて、映像だけでは本筋の事件自体もきっかけだけで、その後の流れがよく解らない。復習しようと行ってみた公式ホームページも解りづらい。そういうプロジェクトだったのかと思わせる。綾野剛松山ケンイチ森山未來を並列にキャスティングしていること自体に違和感を覚える。その中で際立って見えたのが、妻夫木聡ピエール瀧だった。ロジックよりも雰囲気で魅せたかったか。