青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

にら玉


楽園 上 (文春文庫)

楽園 上 (文春文庫)

模倣犯では片足を突っ込んだだけで、真実に踏み込むことはできなかった。彼女はその物語の主人公ではなかった。なれなかったのかもしれない、というのは作者の思いではないかと感じていた。
それでも、彼女はその事件の顔のように、世間では記憶されている。続きではない。けれど、そこから逃れられないという現実も描いている。
前畑滋子、この物語は、不完全燃焼だった模倣犯第三部のリベンジなのかもしれない。という想いを見ている気がする。