湯豆腐

社会主義は自滅した。資本主義は喘いでいる。
つながりはなく、人口密度を高めていく都会とは、どのような場所なのだろう。弾け合う分子が密度だけを高めていく。隣にいるのは、いつも他人で、わたしは一人しかいない。わたしをどうするか、決めるのはわたししかいない。それが一人になる、ということだと気づける人がどれほどいるだろう。悲しまれるようなことではないけれど、心地よく思える人もいれば、不安で耐えられない人もいるだろう。
自覚することは大切だと思うけれど、それは自分のためではない、自分のためにしない、社会をつくる糧にしたい。欲を、それがあるなら、お釈迦様のところに行けばいい。そして問え。わたしはよい人間でしょうか。正しい人間はいない。存在しない。

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