ゴーヤーチャンプルー

---

幸いは降る星のごとく (集英社文庫)

女芸人とは新しい存在だったのかと思いつつ、バブルを乗り越え生き残ることができた者たちでもあるという。そしてその存在自体が、ある女たちの生きざまだったという話となっている。
金坪真名子、安井貴子のモンスーンパレス、四話中四話になって登場する斎藤美帆子の阿蘭陀おかね、そして、本名が出てこないので本名かもしれないとみざわとみこの四人がヒロインということになっているらしい。
愛しくもなく、シンパシーを抱くでもなく、動物園や水族館の動物を眺めるように、それでも彼女たちの姿が自分の人生と重なりはなくないように思える感覚を覚える。