2005-04-25 さくらんぼう、 淡い赤色のそれは透かせば向こう側が見えそうだけど、そんなことはなくて、微かに黄緑色の茎の周りから、オレンジがかった赤色に覆われて、輝くだけで光を通さない塊だった。 チェリーの茎をつまんで身を唇に挟んで弄んだ。艶やかな表面の感触が面白い。それから指先にわずかに力を入れて、茎を外す。 唇に挟んだ実を前歯で挟んだ。皮を破って柔らかな蜜に辿り着く。甘酸っぱい香りが口の中に広がっていく。