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旧ソ連諸国「CIS」が首脳会議、加盟国、民主化道半ば―米軍展開に厳しい条件。

(日本経済新聞 朝刊,2011/12/21,掲載ページ 6)

 旧ソ連11カ国が加盟する独立国家共同体(CIS)が20日、モスクワで首脳会議を開いた。20年前の1991年、超大国ソ連の崩壊に伴い創設された地域機構のCISは、課題だった「民主主義」と「資本主義」への体制転換に積極的な役割を果たしてこなかった。最近は加盟各国の権威主義的な体制の維持に使われ、道半ばにある民主化の進展を妨げている。
 20日の首脳会議は政治や経済などの分野で協力を進め、地域の安定や安全保障で「CISが重要な要素であり続ける」とする共同声明を採択した。加盟各国の選挙や国民投票に派遣するCISの選挙監視団の役割を強化することも決めた。
 ただ選挙監視団の派遣には現体制への“お墨付き”を与える意味がある。欧米諸国も参加する欧州安保協力機構(OSCE)の選挙監視団が政権側の「不正」を指摘するのに対抗。4日のロシア下院選でも「結果に影響を与えるような違法はなかった」と主張した。
 20日はロシアやカザフスタンなど旧ソ連7カ国の軍事同盟「CIS集団安全保障条約」の首脳会議も開いた。加盟国で暴動などの非常事態が起きれば、機動的に緊急展開部隊を送る規定をつくった。中東の民主化運動「アラブの春」が及ぶことへの懸念も浮かぶ。
 加盟国が第三国の軍事基地の設置を受け入れる際、全加盟国の同意を必要とすることでも合意した。厳しい条件には米国の影響力の排除を目指すロシアの意向が働く。
 経済協力については「旧宗主国」ロシアのプーチン首相が9月、旧ソ連圏で「ユーラシア経済同盟」の構想を示し、10月のCIS首相会議ではウクライナベラルーシなど7カ国と自由貿易圏の創設で合意した。「ソ連崩壊は20世紀最大の地政学的惨事」(プーチン氏)とし、てこ入れに必死だが成果は不透明だ。
 91年の発足当初、CISは旧ソ連諸国の体制転換に伴う混乱回避で一定の役割を果たした。「流血の事態はほとんどなくソ連崩壊がもたらされた」との評価もある半面、加盟国間の経済的なつながりは失われる一方だった。最近は「形骸化が著しい」との指摘も多い。
 民主化で先行した旧ソ連・バルト地域の3カ国は欧州連合(EU)に加盟。2009年には反ロ志向の強いグルジアもCISから脱退した。CISにはロシアなどの強権的な傾向が強い国が数多く残っている。だが、こうした国々でも「プーチン体制」を批判する12月10日のロシアの抗議集会など、民主化の波は再び高まる気配だ。
 「絶対的に重要なのは(ソ連末期の)数年間の民主主義の成果を維持することである」。ゴルバチョフソ連大統領は91年12月25日、ソ連に終止符を打った辞任演説で新たな独立国家の課題を強調した。CISも民主化への役割を見いだせなければ、歴史の流れから取り残されかねない。(モスクワ=石川陽平)
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