青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

プレミアム牛めし

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

回転木馬のデッド・ヒート村上春樹
よくできた小説だと思うと同時に、わたしは小説に何を期待していたんだろうと思ってしまった。よくできていてるけど、熱いなにかを感じない。どこか冷めている。自分を第三者の視点で見つめているような。技巧によって成り立っているので、手堅く収めている、そんな感じ。それはそれで嫌いじゃない。楽しめたから、

ロックもこんな感じで残っていくのだろうかと、ふっと思った。スタイルだけ残って、それを使いこなす器用なものたちが奏でていく。
かつての小説やロックの持っていた熱は、どこに移っていくのだろう。

太宰治にとって、小説はわたしの感じるロックだったように思っている。彼にとって、芥川龍之介はロックヒーローそのものだった。だから、なりふり構わず芥川賞を欲して、彼のフォロワーになりたかった。




小学校からライフプランを考える時代になっていく。わたしは残りの人生を考え、途方に暮れている。






逃がれの街 [DVD]

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『逃れの街』
WOWOWの録画を観る。思っていたのとはちょっと違っていた。今なら死なない努力をすべきなのかもしれないけれど、あの頃はそういう雰囲気だったのかもしれない。死ぬよりも生きるほうが、
『逃れの街』北方謙三、水谷豊主演、劇場公開時から気になっていたけど、原作を読むこともなかった。なぜだろう。それでも、WOWOWのプログラムで釘付けになった。そうして、わたしはこの映画と対峙することになった。


それにしても、若き日の右京さん、というより熱中時代か、殴られすぎ、


また、『逃げる女』を辿りたくなった。走って、どなって、生きようとする。死なないように、全力で生に向かうなにかが、そこにあるような、
死にたい奴は死ねばいい、という気持ちがどこかにある。そして、わたしは自分の、いつ死んでもいいと思いながら、目の前の死を恐れている。