2021-07-15 闇を覗く。 昨日がなければ明日もない (文春文庫 み 17-15)作者:宮部 みゆき文藝春秋Amazon些細な入口の奥に深い闇があることがある。彼には、それに反応する才能があるのだろう。それを目覚めさせたのは、たぶん、かつての義父だったのだと思う。 つづられる日常の中で、『模倣犯』『楽園』を思い起こさせられるなにかが潜んでいる物語がある。それでも、あれも些細な日常からだった。