青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

 神がいるとしたら、

ユーシーは神様を望んでいる。ミハナは信じてはいないが、神の存在を感じている。
「なんの神様?」
ユーシーはミハナの横顔を窺う。
「信じてないよ。感じているだけ」
それでもミハナは崩れかけた溶岩の塊から目を離さない。彼女には首の落ちた地蔵のように見えたのかもしれない。
「予感みたいなもの?」
「近いけどちょっと違う。そこで自分がどうするかまで決まるの。決めるんじゃない。必然になるの」
ミハナが振り向くと、ユーシーは視線を逸らせた。
後ろ髪の隙間に見える項の白さに意識が捕らわれる。眩しいくらいの、太陽の光の中で、そこだけ熱が及んでいないように見えた。
頬に熱を感じる。