2005-01-25 ■ 青空が落ちてくる 青空が落ちてくる ユーシーは、目の前でエレベータの扉が閉じる様を見つめていた。その向こうにミハナの姿が見えなくなっていく。 ミハナが教えてくれた。今ここにいるミハナとは違うような気がする。 それでも、ユーシーにとっては彼女は彼女で、彼女がいったい何物なのか、それは意識されていなかった。 それはおそらく、彼が彼女に惹かれていたからだ。