青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

 ユーシー

うちに閉じこもっていたら、他人の話は聞こえない。手のひらを見つめていると、自分の存在がなんなのか解らなくなってくる。ただ迎えが来るむこうのう、本当に誰かが扉を叩くときが来るのだろうか。窓の外を通り過ぎていく、彼女が歩くのを見ている。
大きく手を振って、胸を反らせて自信に満ちている。
憧れがついてくる。そこに行きたい、そこにいたい憧れが心の奥を揺さぶる。
でもその窓は、ガラスの窓ではなく、窓に見せかけたモニタなのだ。窓は開かない。日の光はセッティングされた人工の光。この部屋の外がどうなっているのか、ぼくは知らない。