青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

ジェニーは娼婦型、彼女はそのボディが気に入っているらしい。
その話、
男という存在をどう思っているかってことかな。わたしは男が好きなんだ。身体は選べるけど、
自虐的なのかも知れないけど、自己分析はしない。これでいいと思っているし、満足しているから。あなたの言いたいことは解るけど、わたしは自分の存在する世界に納得している。あなたは自分の不安をわたしに向けている。それで、解決したいことはなんなの?
あなたの気持ちが理解できるなら、わたしが教えてあげるわ。あなたは知らなすぎるんだ。わたしだって、
なにも言わないの?
触れるな。それは誰が言うの?
誰が躊躇っているの?
犯したいのは自分の、
他人を犯してもなんの解決にもならない。自分を追いつめるネタには困らないわね。
自戒の念に押しつぶされて死ねばいい。死ねれば幸せだもの。

わたしはいつの間にか、その向こうにいる。
わたしはなにをしたの?
教えてよ。

    *

自分自身をこの世界から消すことはできないよ。あなたは自分で自分の世界を滅ぼそうとしているだけなんだ。世界を揺るがすことはできない。その様を、
わたしが見ていてやる。

    *

死にたかったのは誰か?
死にたくなかったのは誰か?
わたしはあなたを死なせない。わたしは死なない。
その先になにがあるのか見届ける。痛みを受け入れる勇気を、

エレベータはおれの生命維持装置だ。
ミハナは頂上へたどり着く。その時扉を開いても、振り向くな。

ユーシー、一緒に来て。

おれが送れるのはここまでだ。この境界線は越えられないからな。
エレベータの内側と向こうの世界は扉の境界線で区切られている。
わたしはこちら側に来てしまった。それが結果としてよかったのか、まだ解らない。彼は向こう側にいるそれが現実だった。