青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

 切り取られた景色

あの音はいつから聞こえなくなったのだろう。
もう一度それを聞きたいと思った。
彼の声、彼の言葉。
たぶん、それはわたしにとって手紙と呼べるようなものだった。そんな気がしている。
それがあるから生きていける。そう思えるようななにか。
今日も生きている。でも、なにかが違う。
久しぶりにあの音を聞いて思い出した。
いつでも帰ってこられるのだ。それさえ忘れていた。