ダイヴ
ミハナはユーシーにアクセスを試みる。
おれを見ていた。
気づいていたの?
その気はなかったんだけどな。惹かれたのは、君か? まさか買うかと思わなかったけどな。
気になったの、だから。
もう一度通ったときになかったら気になるでしょう。
待っていた?
待ってはいたが、たぶん違う意味でだろう。
どういうこと?
君は話がしたかったんだろう?
どういうこと?
君はおれにアクセスした。少なくとも飾っとくつもりじゃなかったんだろう。
そうだね。だったら、あそこからどうなりたかったの?
あのままかな。電池はいつか切れる。それを待ってたんだ。
でも、君が誘ったんだよ。だからわたしは惹かれた。
それに意志はない。
あなたの意志は関係ない。わたしが勝手に惹かれての。それを攻めるつもりはないけど、責任はあると思う。しばらくわたしの話につき合って。
別に特に考えていた訳じゃなかったんだ。それなのに、