2005-10-09 ■ 青空が落ちてくる 青空が落ちてくる 床に、開いたノートが落ちている。 わたしがなにか言った? その一言が彼を傷つけたのかもしれない。 わたしはあなたの肌にナイフの刃を立てた。線ができて赤い血がにじむ様が広がっていく。 視界が赤く覆われる。 あなたはわたしを見ていた。見ながら、知っていながらなにも言わなかった。 それは罪じゃない。けれど、知ってしまったら、それは苦い思い出になる。