青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

階段を駆けあがるミハナ。
登り切った踊り場で立ち止まると、目の前にエレベータの扉が開いている。
ユーシーの意志が呼んでいる。
ミハナには聞こえる。
こっちに来い。
エレベータに飛び込むと、扉が閉じて上昇を始める。来たときと同じだ。見上げる。
青空に落ちていく感覚の中で、ミハナは意識が薄れていく。


ミハナの部屋は全面モニターだった壁が崩れ、その向こうには荒廃した都市の景色が広がっていた。


図書館でミハナとユーシーは昨日見た夢を語り合っている。
窓の外に、それを見ているユーシーがいる。ユーシーの足下にはチェスが回っている。