青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

mostly cloudy.

ツナのゴーヤチャンプル

  • ALL-FREE 350ml (SUNTORY)×1

階段の踊場に出ると不思議な感じがした。扉と階段が空に浮いているような感じ、階段に沿ってあるはずの壁に手をやってもなにも感じない。降りていくには階段の手摺だけが頼りだ。試しに一階分降りてみると下の階の扉はあった。開けてみると、上階と同じように廊下がまっすぐ伸びていて、両側には部屋の扉が並んでいる。そして、あいかわらず人の気配を感じなかった。
このまま階段を降りていくとロビーにたどり着くだろうか。それとも永遠に降り続けたり、最上階とループになっていたりしないだろうか。空に飛び込んだらどうなるのだろう。両腕を重ねて手すりに乗せて、ぼんやりと考えてみたけど、どこにも行けないのなら部屋に戻ったほうがいいような気もしてきた。少なくともそこには下界を見る窓と、世界の様子を覗けるテレビがあるから。それにあの部屋に居れば、君が戻ってくるかもしれない。でも、それはないだろう、あったら嫌だとも思った。君なら、マンションの部屋に帰る方法を知っているかもしれない。でも、今は君に抱かれたいとは思わないだろうから。
とりあえず、他の階も覗きつつ探検を続けようと思う。