青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

ナムル

人は暇があると考えてしまう。だから、考えることを恐れる者は、仕事と名付けた作業に埋没していく。そしてそれは、充実感という代償となって、還ってくるらしい。


わたしは人を裏切ることをいとわない。無慈悲な人間なのかもしれない。まず自分のことを考える。まずは自分の身を守らなくては、その先がないと思うようになったのは、小学校に通うようになった頃かもしれない。
その意志は、その身を守ることを最優先する。それは正義ではないかもしれないけれど、正だろう。野生でそれを疑う生き物はいないと思う。
誰が、自分の命をくれてやるものか。わたしは死ぬのが恐かった。だから、なるべく生き残りたいと思った。襲ってくる他人は切ればいい。そう思うようになったわたしは、一人になった。誰も近寄ってこなければ、守る必要もない。一人でいれらるように、自分を鍛えようと思った。本は一人で読むものだ。わたしは、思考の湖に入っていった。