青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

 窓

エレベーターに乗ったところまでは憶えている。開いた扉の向こうには、この部屋しか行き場所がなかった。開いた扉、その先の廊下を歩いていくとこの部屋に辿り着いたってわけだ。
エレベーターに乗る前はどこにいたか、それは憶えていないので、それを捜している。この部屋には、情報はあふれかえっているけどまとまりがないんだ。ここに来るまでのなにかはあったのだろう。そして、ここがどこなのか、どういうところなのかはいずれ解るだろう。
わたしは誰なのかって。どこから来たのか、そちらが先なのだろうか。そんなことをぼんやりと考えながら、窓を見ている。
でも、そっちはあんまり興味がないんだ。