青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

2005-01-01から1年間の記事一覧

 図書館

○ 読書室 ミハナが本を読んでいる。隣に座るユーシー。 ユーシーの存在に気付くミハナ。顔は向けない。お互い振り向かず、 ユーシー「妙な噂を耳にしたんで確かめに来たんだ」 ミハナ 「誘ってるの?」 ユーシー「まあね。興味ないか?」 ミハナ 「いつから…

 迷走?

どうしてだろう。 否定されているって気づいたのは、ずっと後になってから。 わたしは居ない方がいい? 誰も答えてくれなかった。 * 懐かしい思いが記憶を辿る。ここまでなのか、その先があるのか、その先に期待したいと思いながら、その先がないことを改め…

夏の日差しと戦うか、受け入れるか。 窓から差し込むあかりが連れてくる熱の重さを感じ始めると、空調の整備を急がないとと思いながら窓を開ける。わたしはあなたの扉を開ける努力をしていない。ただ待っている。わたしの話をしようか。でも、自分の話を改ま…

 ガリレヨガリレヨ。

メズマライズアーティスト: システム・オブ・ア・ダウン出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル発売日: 2005/05/18メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (14件) を見る

  深海魚の見る夢 4

ユーシー、わたしを創ったのは、ユーシーなの? 鼓動が聞こえる。 身体が揺れたんじゃないかな。全身が痙攣したような感じだった。 やめてッ。 蹲って全身を硬直させる。 どうして? 反応がない。揺れはそこそこ収まったみたいだけど、終わりな気分にはなれ…

 深海魚の見る夢 3

暗い海、太陽の光から離れていくように潜っていく鯨の姿が見える。 小さい水槽でいい。水族館に行かない? たくさん水が見たい。魚の泳ぐ水は生きている水でしょう。ボコボコと空気を含んで、煽っているようにも見えるけど、泳いでいる魚たちを見ていると気…

 深海魚の見る夢 2

わたし達が出会ったのはバザールと呼ばれる商業地区だった。わたしは客で彼は売り物だった。 わたしは今、彼の記憶装置の中にいる。彼の記憶を覗きながら、時々彼に話しかける。けどまだ彼の声を聞いていない。それでも彼が聞いていることは解る。時々イメー…

 深海魚の見る夢 1

深海魚がそこを這うように、ほとんど動いているようには見えない。目を離して再び戻すと頭の位置が変わっているような気がするが、確信は持てない。 間違い捜しのようなものだだし、知りたいわけでもない。 「最近昔のことを思い出すのだけれど、なんかいい…

 流れよりも断面

そよ風を浴びながら流れている川を外から見るよりも、その断面をモニタ越しに眺めていた方が和むことがある。フィルタを抜けて流れてくる空気は、マイナスイオンで満たされているのだろう。 なにもかも飲み込んだの? どうして? 時には他人に泣きついてもい…

たぶん、この世界は意図的に滅びようとしているんじゃないかな。

帰る場所はないの? じゃあ来た場所は? まっ、いいか。あんなところにいたんだから、流れ者なんでしょ。違うなら違うって言いなさいよ。じゃないとそう思っちゃうから。帰る場所はないのね、流れ者だから。いい? 今日からわたしが、あなたの帰る場所になる…

 ダイヴ

ミハナはユーシーにアクセスを試みる。 おれを見ていた。 気づいていたの? その気はなかったんだけどな。惹かれたのは、君か? まさか買うかと思わなかったけどな。 気になったの、だから。 もう一度通ったときになかったら気になるでしょう。 待っていた?…

 鬱金香

ジェニー、ああいうの、他人を弄ぶのいい加減にしたら? そのうち痛い目をみるから? うん。 みてみたいの。 * 鬱金香(チューリップ) 死ぬのは恐くない。恐いのはそれに伴う痛みだ。 ジェニーの肉体は存在しない。精神系の身体を渡り歩いている。痛みは感…

at last

Sex 7 (ヤングサンデーコミックス)作者: 上條淳士出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/05/02メディア: コミック クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) を見る

ジェニーは娼婦型、彼女はそのボディが気に入っているらしい。 その話、 男という存在をどう思っているかってことかな。わたしは男が好きなんだ。身体は選べるけど、 自虐的なのかも知れないけど、自己分析はしない。これでいいと思っているし、満足している…

二三歩後ろに下がって壁づたいに崩れ落ちる。 おぼつかない足下がずれて、 滅びればいい。あのときはそう思ってた。 今は? 解らないんだ。 どうして? それが解らない。教えてくれよ。 別の存在になろうとしても、所詮無理なんだよ。ユーシー、 どうして安…

どうして見つからないの? ここにあるはずなのに。 建物の構造を考えれば、そこに扉はあるはずだった。 どうして、 そこだと思った場所には白壁があるだけだった。 呆然として、膝が落ちる。 だったら手当たり次第に探すしかない。 振り向きながら立ち上がっ…

思い出に浸るのは好きじゃない。(underconstruction20040501)

「チェス、出かける」 負けた日の帰りはいろいろと考えてしまう。 勝ててれば気が休まっていたかというと、違うかもしれない。 わたしは消費しているだけで、なにも生み出していない。資産は増えるかもしれないけど、それをなんに使うだろう。あてなんてない…

あなたとわたしの間には距離がある。

ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)作者: 橋本治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 61回この商品を含むブログ (62件) を見る

さくらんぼう、

淡い赤色のそれは透かせば向こう側が見えそうだけど、そんなことはなくて、微かに黄緑色の茎の周りから、オレンジがかった赤色に覆われて、輝くだけで光を通さない塊だった。 チェリーの茎をつまんで身を唇に挟んで弄んだ。艶やかな表面の感触が面白い。それ…

(underconstruction20040429)

エスカレータで階を移りながら、各階のフロアをくまなく見回す。 どこ? エレベータの扉を探している。あのフロアにだってあるはずなのに、見つけられなかったことがまだ引っ掛かっている。 それがあるのかないのかは関係ない。 「あるんだ」 「だったら探そ…

エゴだけど、彼女のことを(underconstruction20040428)

彼は彼女から本を奪った。なぜだかは憶えていない。彼女が本を好きだったのかは憶えている。そして後悔している。なぜそのようなことをしてしまったのだろうか。見返す彼女のまなざしを憶えている。その記憶が彼に罪の意識を時々思い出させる。(それは嘘だ…

 ティオ×モモンか、ニュージーランド?

金色のガッシュ!! (20) (少年サンデーコミックス)作者: 雷句誠出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/03/18メディア: コミック クリック: 39回この商品を含むブログ (50件) を見る

 すれ違っていたって気づくこと

たぶん彼女は彼が好きだった。 それでも、彼は彼女が恐かった。彼女は彼の後ろの席で、彼の背中を、髪に覆われた後頭部を見つめている。 つついてやりたい。殴ってみたいって。彼女は思ってる。 彼は、そんな視線を感じておびえている。 時々肩を指先でつつ…

 ビートの続きはどうなったのだろう。

ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス (電撃文庫)作者: 上遠野浩平,緒方剛志出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2005/04/08メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (178件) を見る

ムース?

わたしがここにいることを知っている人はいるだろうか

今日は電話もメールも、宅急便も郵便もなにもなかった。 アクセスすればどこかにつながる。見覚えのない世界で目覚めることができる。 でも、誰からもわたしにアクセスがなかったんだ。なればなったで面倒だとか、うっとうしいとか思うくせに、なければない…

今日から読み始め。

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2000/05/19メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 218回この商品を含むブログ (332件) を見る

これでおしまいだけど、ある意味、ちゃんと終わります。

うしおととら (第17巻) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)作者: 藤田和日郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2003/03/15メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見るうしおととら (第18巻) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)作者: 藤田和日…

時間に迷う(20040423underconstruction)

時計はどこ? 手首をあげて見ても、腕に時計はなかった。重さを感じないので、気がついていたが確かめるまでは希望だった。見回しても、時計といえるようなものは見あたらない。太陽はその日の頂点から落ち始めてどれくらい経ったろう。空が赤みを帯び始めれ…